2020年11月12日からあっという間に2年が過ぎました。
新しいことの連続に追われ、つい後手後手になっていたこのブログ。
息を吹き返して、日々、気付いたことをあげていくようにしようと思います。
さっそく、今日はにきびの塗り薬のことについてです。
10代、20代を中心に、小学校高学年くらいから、にきびの患者さんが増えてきます。
にきびの塗り薬でよく使われるべピオゲルは、にきびの原因となるアクネ菌などの増殖を抑え、皮膚の毛穴の周りの角層の剥離をすすめる作用があります。
特に薬を使い始めた頃、皮膚を剥離するという作用により、刺激症状を起こすことが多くあります。赤みや痛み、痒みやほてり感などの症状が、程度はいろいろですが、3人に2人起こるとも言われています。
ほとんどは、一過性に刺激症状があっても、だんだん慣れて、刺激感なく塗れるようになっていきますが、まれに、顔全体が真っ赤になって腫れたり、浸出液が出るような強い刺激症状が出られることがあり、当院でも開院直後におひとり、ちょうど2年をおいて、この11月にもおひとり辛い症状が出た患者さんがおられました。
にきびを治したいと思って受診してくださったのに、にきびより辛い症状が起こってしまい、精神的にもずいぶん辛かったことと思います。
どんな人が強い症状が出る可能性があるのか、使う前に予想ができればいよいのですが、薬疹のようにわからないところがあり、薬を使い始める前に、より十分な説明が必要なことを再確認したところです。
ちなみに、できるだけ刺激症状を減らすには、化粧水や保湿剤を塗ってから、薬を塗る面積を毎日少しずつ増やしていくとよいです。今日はちょっと痛いな、とか、痒いな、という場合は塗るのをお休みして、次の日から塗るのもよいです。
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