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執筆者の写真聡子 本田

いぼ

いぼ、正式名称を尋常性疣贅といいます。

どこで感染するのか、と思うこともありますが、赤ちゃんから年配の方まで、患者さんが非常に多いです。

治療は、主に液体窒素という窒素のドライアイスによる処置が行われます。

この処置が、やり方によっては、「1週間くらい歩けなかった(泣)」、戦争を経験されたことのある80代の男性は「殺してくれー、って言いました」と言われるくらい痛いことがあり、多少の痛みを伴うことが多い処置であるのは事実です。

また、特有のもわもわした白い煙のような見かけに、怖くなってしまう子どもさんもいます。


ある日のこと、いぼと診断され、液体窒素処置が必要となった6歳のSくん。

そもそも病院が怖いのに、液体窒素は初日は行うことができす、診察室を出ました。

その直後、別の、いぼで液体窒素処置を続けている6歳のKくんの番になりました。

すると、その後ろに、さっき診察室をでたSくんのお母さんが、「Kくんがするのを見てもいいですか」と。

さらにその後ろに、こわごわついてきていたSくん。

聞けば、ふたりは幼稚園のお友達でした。

Kくんが「今日は100回!(もちろんそんなにしません笑)」と言って、平気な顔をして処置を受けているのを見て、すっかり安心したSくんも、その後、最初はちょっと緊張しながらも、笑顔で処置を受けました。

大人がどんなにがんばってやってみようと言っても決心がつかなかったのに、子どもの力、友達の力って本当にすごい!

Kくんありがとう!ぴかぴかの1年生になるまでにいぼが治ってよかったね!


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